2007年08月21日

札幌ラーメンと味噌味の歴史

札幌ラーメンと味噌味の歴史をご紹介したいと思います。札幌ラーメンの始まりは「醤油味」でした。
みそ味ラーメンの創始者は「味の三平」の大宮守人です。その発売は昭和三十八年暮。
大宮はラーメンの本流はあくまで醤油味と信じていたのですが、昭和三十年に
『リ ーダースダイジェスト』誌上で、世界最大のスープメーカー、マギー社(アメリカ)の
社長が、日本の食事に言及して「日本人はミソの効用を忘れていないか」と指摘した一文を
読んで、そのことが常に脳裏から離れなかったのでした。
「味の三平」には仕事帰りの職人や二日酔いの常連がつめかけていました。この客たちはみそ汁
に飢えていたので、見かねた大宮は豚汁を作ってふるまってみました。ある日、その中の一人が
「この豚汁の中にラーメンの麺だけを入れてくれ」 と、言い出しました。大宮はその客に
いわれる通りにボイルした麺を入れてやると、客はおいしそうにして食べました。
そして翌日もやって来 て 「きのうのように豚汁ラーメンを…」 と、注文したのです。
大宮はこの時マギー社 社長の言葉“みその効 用"を思い出し、「これだ!」と心の中で叫びました。
それからの大宮は太麺に合う味噌の研究をし、昭和三十年の夏も終る頃初めて味噌ラーメンをお店に
出してみたのです。



Posted by ブロやン at 00:28